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「おはようって声かけてきたら?」
「そ、そんな無理!!なんか恥ずかしいもん」
恥ずかしいって.....今日返事するんだろうに。
山中君に視線を戻すと、こっちに気づいて近づいてきた。
「あっ、お....おはよ......高津さん」
「お、おはよう....」
2人とも真っ赤な顔しちゃって、見てるこっちが恥ずかしくなってくるじゃん。
山中君私なんてまったく目に入ってないし...裕子がだいすきなんだなぁ....
「じゃぁ、私は先いくねーごゆっくりー」
「えっ、ちょっと!!絢!!!」
後ろで叫ぶ裕子に大きく手をふって学校へ向かうことにした。
いいなぁ、あんな感じ...ドキドキしたり声かけるのも話すのも緊張するみたいな......
うらやましい。
私にもそんなのないかな....
「おはよう、、葉月さん」
ふっと後ろから声をかけられてドキッとする。
こ、この声は......もしや......うしろを振り向くとそこには微笑む黒川先輩がいた。
NOぉおぉおぉぉおぉおぉおぉ!!!
「きゃあぁぁぁぁ!!王子が微笑んでる!」
「初めて見た!!」
「私にも笑いかけて!!!!」
「みえなーーーい!!」
「ちょっ写メ写メ!!!!」
いっせいにファンの子たちがどよめきだす。
ちょっと...みんな落ち着いて!!まず承諾なしの写メは犯罪ですよ!!!
いや、まず私落ち着いて!!!
もおーー!だから先輩はVIP待遇でリムジンにすべきだったんだよーーー!!!
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