2人が本棚に入れています
本棚に追加
「えっ?」
黒川先輩がわたしを......
いや!!ありえないけど!!ありえなさすぎるんだけど.........
(何あの女、つりあってなーい)
(お前見たいなやつが彼女面してんじゃねーよ、きもっ!!!)
(私のがぜんぜんかわいいしー)
(調子乗んなデブスが)
学園の王子の彼女→女のねたみいやがらせハンパない→つらくなってくる学園生活→耐え切れず自主退学
あらやだ、私の人生お先真っ暗。
「...いや無理っすよ。平和バンザイ。」
「はっ?平和?......でもあんなイケメンが彼氏だよ?学園1のイケメンだよ!!彼女にはさすがに優しいだろうし」
「いや....学園1のイケメンだからこそ無理なんだけどね........」
「ふぅーん....?」
そう、しょせんは王子と平民......想像だけですでに地獄絵図。
まぁ、そんなありえないことでゾッとしてもね.....何より勝手にこんな妄想、黒川先輩に申し訳ない。
「ところで、絢....山中君って知ってる?」
「えっ、うん。あの子犬みたいな人でしょ?その山中君がどうかした?」
山中君とは、同じ2年生の男子で、背が低いとか小柄ってわけじゃないんだけど人なつっこい友達たくさんなムードメーカーって感じの人だ。
最初のコメントを投稿しよう!