第1章 運命の悪戯

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 先ほどの場所から少し歩くと巨大な大木が見えてきた。 ル「でっけー木だな。つか、木の周りに集落があるのか?」 リ「そうよ。あそこが花の街ハルルよ。それで、あの大木が結界魔導器(シルトブラスティア)よ」 ル「シルト…ティア?」  ルークは、リタの言ったことが聞き取れず曖昧な表現で聞き返す。 リ「あ~そっか。アンタは、知らないわよね。結界魔導器ってのは、徘徊する魔物を退け街全体を覆い尽くす広域の結界のことよ。あたし達の世界では、結界の中にいることが平和なのよ」 ル「へぇ、あんな大木の側に集落に街を造る理由ってわけか」 リ「結界って言ってもハルルのは、特別ね。自然の結界だからよ。帝都ザーフィアスの結界は、機械的よ」  機械的っと言われても、ルークはイメージが湧かなかった。 リ「じゃ、あたしは村長のところに用があるから、アンタは自由にしてていいわよ」  それだけ言って、リタはさっさと村長の家と思われるほうへと向かってしまった。
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