第1章 運命の悪戯

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ル「自由にしてていいって言われてもな…」  ルークが、この世界に来て一番不便と思ったことは、文字が読めないことだ。自分達の世界の公用語がフェニックス言語だったが、この世界は違うらしい。話すことはできても、読むことができない以上看板等の絵柄で判断するしかないが、何もないところは入れない。 ル「ローレライ……文字も翻訳してくれよ……」  溜息を吐きながら言った。 ル「とりあえず、木の麓あたりにでも行ってみっかな~」  独り言を呟きながら大木の元へと歩いて行った。 ?「・・・・・・・」  この時、自分を見る不吉な影が居ることに、ルークは気付かなかった。
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