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「…もう、浩史…だめでしょ!」
「いいじゃないか…。」
智世は、さっきのカフェでの《ほっぺをペロッ事件》を、部屋の中で、お説教していた…。
「絶対、浩史のキャラじゃない!あんなのは…。」
「嫌かぁ…智~ぉ。
前に、ドラマでやってたんだよ…。
ホントに、一回だけ、やってみたかっただけなんだからさぁ~。」
「一回だけ?」
「うん、一回だけ。」
「本当に?」
「本当だよ…。それに、公衆の場で、あれは、やっぱり、なしだよな…。
うん、ごめん。
けど…あんなこと、したくなるくらい、可愛いんだ、智は…。
食べちゃいたいくらい…愛しいんだ…。
今、こうしてる瞬間も…。離したくない…。」
ギュッと、抱きしめると、智世は、甘い吐息をつく。
ほんの少し考えて、智世は
「仕方ないなぁ…許してあげる…。
でも、今度、外でやったら、許さないからね!」
「外で?…なら、家の中なら、いいのか?」
「なんで、そんな嬉しそうに、言うのよ…。」
呆れてしまったが、許すと言ってしまった手前、そうするしかない…。
「わかったわよ。…外で、絶対にしないって、約束してくれるなら…、許す。
でも…家の中、限定でなら…た、たまになら…いいわよ。
で、でも…させないから。
あんなに…、大口あけて…食べないん…だから…。」
「あのさ、なんで、最後、しどろもどろなのさ?」
「…聞かないでよ…。」
「なんか、やらしいことでも、考えてたんだろ…。」
「そんな言い方なし!バカぁ!」
「くすくすくす…。」
「…わ、笑うなぁ~ぁ!」
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