一章

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何故か赤くなって突っ立ていた牧が正気に戻ったのか机を見て叫ぶ。 「あぁー! 人形がもう馬しか残ってないー!」 「お前がボーっとしてるからだよ。 なんなら俺の蛇と変えてやろうか?」 「うぅーいいよ、馬で我慢するー」 仕方なさそうに馬を持っていく。 馬も可愛いと思うけどなー。 まあ、でもこれで人形が全員に回ったかな。 「人形が全員にいったな。 んじゃその中に短冊を入れてくれ」 ハサミで背中を切り、中に願い事を書いた短冊を入れる。 なんで、こんなことするのか謎だけどおまじないには何かしら意味があるはずなんだが・・・これじゃまるで背中を切って内臓に願いごとを書いた紙を入れているみたいだ。
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