一章

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疑惑は残るがここまでやってやらないわけにはいかないか。 切り裂いた背中を縫っていく。 「・・・いたっ!」 縫うのが下手なのか武明は指を刺していた。 「仕方ないのぅ。 どれ、わしに貸してみろ」 それを見ていた宗吾が武明から人形を取って縫っていく。 宗吾は意外にも細かい作業が得意なのだ。 「ほれ、出来たぞぃ」 「・・・ありがとう」 宗吾から人形を受け取る。 「気にするな。 人には得手、不得手があるからのぅ」
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