一章

8/30
前へ
/34ページ
次へ
「それで次はどうするんですの?」 「ん? これで終わりだけど? あとは寝るだけ、簡単だろ?」 「本当に簡単なんだね。 僕は血とか使うのかと思ってたんだけど・・・痛いのは嫌いだったからよかったぁ」 確かに何かしらの儀式にはよく血が使われている気がする。 でもどうせ遊びなんだからいいだろう。 痛いのは俺も嫌だしね。 「掲示板には血の事は書いてなかったからいいんじゃないかな。 ほらこっくりさんとか紙とペンと十円で出来るじゃん。 それと一緒だよ」 なるほど、と納得したのか絢は頷いた。 「・・・なんだろう、ちょっと寒気がする」 突如、武明が身体を震わしていた。 「え? そうかな? 私はそんなに寒くないけど・・・」 「そりゃ牧はそんなに厚着してるからだよ」 「そうかな? コートを4枚くらい着てるくらいだと思うけど」
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加