一章

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夜の学校ってのは気味が悪い。 気味が悪いからこそ学校の七不思議という怪談が生まれたのかもしれない。 だけど、うちの学校には七不思議じゃなくて12不思議くらいあるんだよなーっと笑いながら鷹は目的の場所に急ぐ。 約束の時間は20時だったが準備に手間取って遅れてしまったのだ。 「やべ・・・みんな怒ってるかなー」 目的の教室2-5に着いて時計を確認する。 もう20時半を回っているところだった。 クラスの中からは白麗の叫び声が響いてる。 「あの遅刻馬鹿はまだなの!? 流石の私も我慢の限界ですわ!」 「まあまあ、もうちょっと待ってみようよ。 きっともうすぐ来るよ」 きっとなだめているのは弘信だろう。
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