一章

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「え? か、帰っていいの!? やった!みんなまた明日ね!」 ガラッと鷹の目の前のドアが開く。 いきなりのことで鷹は驚いて硬直してしまった。 牧も目の前に鷹がいることに気づいていないのかそのまま鷹にタックルをかます。 「うっ!?」 「きゃっ!?」 咄嗟にこけそうになっている牧の手を引き寄せる。 相変わらず牧は軽いと思ってしまう。 「おっと、すまんすまん。 いやーみんなも悪かったな。 準備に時間がかかってなぁ」 「鷹!! あんたおっそいのよ!! 一体私を何分待たすのよ!!」 杏が文句を言ってくるのをスルーしつつ買ってきた荷物を机におく。 「これを買うのに時間がかかってな」 荷物から七つの人形を取り出す。 鼠、牛、虎、兎、辰、蛇、蛇、馬の人形だ。
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