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初めの智久は勝一を庇うような口振りだった。
でも私が智久に"会いたい"なんてことを言ってしまった。
それによって今まで我慢してたことが一気に溢れだした。
｢俺も咲に会いたい。
あの時会えなかったのを今でもすごく後悔している。
叔父さんには勝ち目がないと思ったから俺は身を引いたんだ。｣
勝一のことを聞かされる智久はずっと私の為にいい人であり続けていたらしい。
ずっと自分の気持ちを圧し殺していたのだ。
それに気付かない私は馬鹿だ。
智久の気持ちを知って私の心の中は揺れ動いていた。
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