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福岡から出て名古屋に住むことにむことになった智久。 仕事にも支障をきたすことなくすんなり異動出来たそうだ。 ある日のメール。 「研修みたいなもので東京に行くことになった。 叔父さんの家にお世話になると思う。」 この頃の勝一との会話は"おはよう"の挨拶と"おやすみ"の挨拶のみ、仕事が忙しいと理由をつけて最低限の連絡しか取っていなかった。 「そうなんだ…」 少しだけ後ろめたい気持ちもあって智久には素っ気ない返事をしてしまった。 「俺、やっぱり咲が好きだ。 叔父さんにも分かってもらいたい。 咲の気持ちを教えてほしい。」
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