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僕は学校が終わり、家に着いてメールで『別れよう』と送った。
いきなりだが、ここで『わかった』なんて来たら楽に終われる。少し酷いかもしれないけど…、
これと言って芹沢と思い出はないし…、夏の祭とかも僕は友達と行って、その日はメールもしなかったし…。
そんな事を考えている途中、メールの返信はすぐに返ってきた。
[受信メール:1件]
僕はそのメールを開いた。
『なんで?』
やっぱりそうくるよな…。
いきなりだから仕方ない…。
『いきなりゴメンね…。でも俺他に好きな人が出来たんだ。本当にゴメンね…!』
送信ボタンを押した。
これで終わるだろ…。っと思っていた途端、メールの受信音が流れた。
「早くね~か…?」
[受信メール:1件]
メールを開こうとした時、またメール受信音が流れた。
[受信メール:1件]
「なんだよっ…。面倒くせぇな…」
『好きな人ってだあれ?名前は?』
『同じ大学の人?ねぇねぇ教えて?』
「何こいつ、何か気持ちわりぃなっ…」
このままメールをするのも面倒だったし、少し気持ち悪かったので、メールをブチって寝る事にした。
が、15分ほどたってからまたメールが1件届いた。そこから5分置きに一通ずつメールが届くようになった。それも全部無視をした。明日見ようと思って。すると次は1分置きにメールが届くようになった。
「うるせぇな。なんなんだよ。」
僕はメールを開いた。
『ねぇねぇ誰?』
『何で返事くれないの?』
『もしかして友君の近くに居るの?』
『友君。友君。私、友君のこと大好きなんだよ。別れたくないよ。』
『ねぇ。別れないでよ。』
「どんだけだよ…」
僕はサイレントマナーにして、メールが届いても受信音が鳴らないようにした。そして返事は返さなかった。
次の日…
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