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「すみませんちょっと道をお尋ねしたくて…」
そっと胸を撫で下ろす。
ばれていなかった。
それでドキッとする何だかものすごい罪悪感だ。
すぐに消せば良かった。
「謝らないで下さい。どこへ行きたいんですか?」
土地勘がそれほどない場所で道を聞かれ、答えるのはどうかと思ったが免罪符を求めたのか簡単に断ることが出来なかった。
「えっ良いんですか?」
遠慮がちに話す女性は赤いベレー帽と長い髪が特徴的で女性にしては背が高く160後半くらいで、
もう一人の女性は150センチ半ばくらいでややぽっちゃりという感じだ。
旅行で来ているのだろうか?
歳は自分より若くて二十代前半、もしかしたら十代かもしれない。
というくらいだろう。
まだ幼さは残っているが二人で旅行ならば立派な大人だろうと思い敬語で話す。
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