夢《出会い》

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「それでどちらまで?」 駅の場所もわからない俺が道案内なんておかしいと思うけど、そこはスマホにおんぶと抱っこで乗り切ろうと思った。 頼むぞ俺のスマホと、心の中で願う。 「えっとホテルに戻りたいんですけど駅の場所もわからなくて…」 なるほど。 駅の場所が知りたい訳か… なら俺と同じだ。 しかし同じ路線かはわからない 「何線かは、わかります?」 「なに…せん?」 まずいぞこれは… 簡単な説明で伝わるか不安になってきた。 「えーと…そうだ。ホテルの場所はどこ?」 言ってから後悔する。 ホテルの場所なんて聞いて良かったのだろうか? もしかしたら警戒されてしまうかもしれない。 俺はそんな人間じゃ無いのに… 珍しく他人の評価を気にしてしまう。
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