episode,1

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  これから通う学び舎に興味津々というように、エウルがキョロキョロとしていた。 「ほら、エウル。行くよ」 「あ、うん!」 ユーリが呼ぶと、小走りに近付いてきて、彼女の手を握った。 ♪ 校内の案内板を確認し、ユーリ達は学園長執務室に向かった。 二人は特殊な事情から変則的に入学するため、説明や注意事項を学園長から受ける。 それは彼女達の事情を知る人が、学園長以外にいないのも理由の一つだ。 ユーリは執務室の扉をノックし、作法通り返事を待つと、失礼します、と一礼をしてから、同じ動きをしていたエウルと一緒に中へと入った。 室内はそう広くはない。 左右には本棚が並び、部屋の中央には大きな机が鎮座している。 「そう堅くならんでいいよ。 と、私が言おうとも、君達は礼儀を忘れはしないのだろうがね」 そこに座っているのは、まだ若く見える、美しい女性だった。 とは言え、彼女は長命種で、外見と実際の年齢は一致していない。  
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