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そうしているうちに、居住スペースである二階から、小走りで降りてくる音がした。
「ママ、ごめん!
起きれなかった!」
ただ降りてきただけなのに、肩で息をする娘に苦笑しながら、ユーリは優しく声を掛ける。
「危ないから走っちゃ、めっ、だよ。
今日からやっと学校に通えるね。
おめでとう、エウル」
エウルはユーリの言葉に、心から嬉しそうに笑った。
「うん、ありがとう、ママ!」
愛しい我が娘の頭を撫でて、ユーリはテーブルへ座るように促す。
「さあ、朝ご飯にしよ?
まだ時間に余裕はあるからね」
同時に、エウルのお腹が可愛いく鳴って、お互いに顔を見合わせて笑った。
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