episode,1

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  そうしているうちに、居住スペースである二階から、小走りで降りてくる音がした。 「ママ、ごめん! 起きれなかった!」 ただ降りてきただけなのに、肩で息をする娘に苦笑しながら、ユーリは優しく声を掛ける。 「危ないから走っちゃ、めっ、だよ。 今日からやっと学校に通えるね。 おめでとう、エウル」 エウルはユーリの言葉に、心から嬉しそうに笑った。 「うん、ありがとう、ママ!」 愛しい我が娘の頭を撫でて、ユーリはテーブルへ座るように促す。 「さあ、朝ご飯にしよ? まだ時間に余裕はあるからね」 同時に、エウルのお腹が可愛いく鳴って、お互いに顔を見合わせて笑った。  
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