episode,1

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  ♪ より正確に言うのならここは、世界樹と呼ばれる大樹を中心に円形に広がる大型の城下都市だ。 世界樹を囲うように王城がそびえ立ち、そこから円形に都市が発展している。 だがしかし、この大陸の人々は、 この都市を親しみを込めてこう呼ぶ。 世界樹の街、ユグドラ。 世界を護る大樹が、今日も青々と枝を揺らしていた。 ♪ ユーリ達が営む喫茶店[白猫亭]は、ユグドラの南西に位置している。 さらに数km南西に進めば、大陸で最も栄える港があり、そことユグドラを往来する人々でいつも賑わっている。 同時に人種も多様だ。 この世界で最も人口の多い人族(ノイド)。 次いで多いとされる、長い耳と褐色の肌が特徴の妖魔族(アルヴ)。 この大陸では珍しい、竜の血を引くと伝承が残る竜人族(ノガード)。 獣人族(アニマ)や土の氏族(ドワーフ)、それこそ滅多に見かけはしないが、巨人族(ティターン)や、港には人魚(セイレーン)もいる。  
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