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他にも様々な人々が暮らしているが、それらの人種の中でも、ユーリ達はさらに珍しいだろう。
ユーリは森の奥深くに集落を持ち、多種と関わりを持たずに生活する種族、世界樹の民(セフィロ)であり、多様な人々の行き交うこの街でも未だに同族には出会わない。
エウルは同じ人種がこの世界にはいない。
ユグと呼ばれた少女は、エウルを[月の子]と言ったけれど。
この街はそんな二人も受け入れてくれた。
おかげで、今まで大きないざこざもなく、安らかな日々を送れている。
♪
朝食を摂り終わり、ユーリとエウルは日課の瞑想を始めた。
瞑想は自身のマナの流れを感じ、制御する効果的な鍛錬の一つだ。
エウルはその生い立ちや特性から、マナの量が他人と比較にならないほど多く、そして暴走しやすかった。
それを緩和するために、ユーリと共に始めたこの鍛錬のおかげで、エウルのマナ制御能力は格段に上がった。
同時に総量も上昇したが、それでも暴走することはなくなった。
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