第六章 学校にて

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「僕の机の上にも置かれた?」 「イズミの机に花なんて置かないわよ。死んでないのに」 クラスメイトはお互い顔を見合わせてクスクス笑った。 「イズミについては先生から風邪を引いているって説明があったから、死んだとは誰も思わないわ」 「じゃあ長岡さんは?」 「それが先生は何も教えてくれないから、死んじゃったのかもってクラスで話し合って、花を置いたの」 「そんなことがあるわけないだろ。これ、片付けるよ」 ライがかわいそうになったイズミは花瓶を片付けた。
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