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授業が始まった。
イズミが真剣に授業を受けていると、トントンと後ろの人に肩を叩かれた。
『え?』
イズミの席の後ろはライの席なので空いている。
イズミは振り向いて後ろを確認した。
誰もいない。
ライの席は最後尾だ。
両隣の列の人が怪訝な顔で急に振り向いたイズミを見ている。
別の列からではイズミの肩まで手が届きそうもない。
『あの話、まさか本当?いや、もしかしてこれは・・・』
ライもあの日から休んでいる。
夢の中でライは「助けて」と、イズミへ訴えた。
イズミはライに呼ばれた気がした。
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