第六章 学校にて

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授業が始まった。 イズミが真剣に授業を受けていると、トントンと後ろの人に肩を叩かれた。 『え?』 イズミの席の後ろはライの席なので空いている。 イズミは振り向いて後ろを確認した。 誰もいない。 ライの席は最後尾だ。 両隣の列の人が怪訝な顔で急に振り向いたイズミを見ている。 別の列からではイズミの肩まで手が届きそうもない。 『あの話、まさか本当?いや、もしかしてこれは・・・』 ライもあの日から休んでいる。 夢の中でライは「助けて」と、イズミへ訴えた。 イズミはライに呼ばれた気がした。
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