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イズミは兄へ怒鳴った。
「今までもこうやって誰かを井戸へ突き落としてきたんだろう!」
「何!」
図星だったのか、兄は激昂した。
すばやく立ち上がるとイズミの首を絞めた。
「殺す!」
『しまった!油断した!』
イズミは兄の手から逃れようともがいた。
「クソッ」
ものすごい力でがっちりと掴まれている。
『ググ』
息が続かない。
兄はイズミを井戸の中へ突き落とそうと首を押した。
イズミは反り返り、上半身が井戸の中へと押しやられた。
このままではヤバイとイズミは焦った。
落とされたら終わりだ。
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