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ー翌日ー
赤ずきん
「いってきまーす」
赤ずきん
「ラーランラーラー♪」
おおかみ(M)
「今日も、君は僕に気づかないフリ」
赤ずきん(M)
「今日も、あなたは隠れたまま」
おおかみ(M)
「こんなに近くにいるのに触れることはできなくて、」
赤ずきん(M)
「お話すらできなくて、」
おおかみ(M)
「悲しいくらいオオカミと」
赤ずきん(M)
「赤ずきんなんだ…」
赤ずきん
「ラーララ……ラッ……ッ……うっ…うう…ふぇっ…ヒック……ふええぇ…っ!」
おおかみ(M)
「!?」
赤ずきん
「うええええん!ヒック…ふぁ、ふええ…ヒック…うえええんっ!」
赤ずきん(M)
「どうしよう。とまらない。涙が止まらない…!やだ…泣かないって決めてたのに。わたしたちは人間とおおかみだから、どんなにがんばったって、想い合ったってどうにもならないってわかってたのに…ッ!」
おおかみ
「…赤…ずきん…!」
【手を伸ばし掛けてやめる】
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