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あいつのペースに乗せられて、何だか腹立たしい。
奥のソファーに座って一人憤慨していると、コーヒーを両手にあいつが隣りに座った。
「あ、ありがとうございます。」
「猫、出してやれよ。」
「え、いいんですか?
毛が落ちたり、どこかを引っ掻くかもしれないですよ。」
「さっきから全然鳴かないしおとなしそうだから大丈夫だ。」
そう言われてミーをバックから出した。
初めての場所にミーは緊張してるのか私の膝でじっとしている。
「なぁ。抱いてもいいか?」
ちょっと待って!
ミーを、だよね。
何で私の心臓がバクバクしてるの?!
この人が勘違いさせるような事を言うから!
こら!心臓落ち着け!!
私の膝からミーを抱き上げた。
「可愛いな。
飼い主に似て美人だ。」
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