risky crime

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彼は――― 『僕の血、吸わないの?』 僕が吸血鬼だと、分かっていてついてきたのだ。それは自殺願望者だから?それとも――。 分からないけれど。 純は血を飲まれることを望んでいるかのように、僕の首に腕をまわす。 そのまま純は、僕に深く口づけた。 上手いキス…彼は間違いなくこうすることに慣れきっている。 そして―――自分の唇を、咬みきったのだ。 その時だ。 僕が初めて男の血を飲んだのは。
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