risky crime

2/11
前へ
/11ページ
次へ
賑やかな祭りの奏で、美しい響き。 屋台の香り、または花火の香り。 ふたりで夏祭りを楽しみに来たのだが、人々の群れに落ち着けない純(じゅん)に気遣って、少し外れたところに移動したのだった。 ここは以前市役所だった場所で、今はもう使われていない。 古びていて部屋の中は真っ暗だったが、慣れてきて次第に見えるようになってきた。 「……ひさしぶりですね、こうして二人で外出するのは。気分はどうですか?」 「………悪くない」
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加