* 宵闇にまぎれた

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なれーたー 「少年は大きな屋敷に  一人で住んでいる。  召し使いは50人を  越えているらしいが、  夕方の六時には  帰されてしまう。  大きな屋敷に  一人で住めるようになれば  成長したと認めたいと  少年の父親は言った。  本当は居住スペースがなく  リビングとリビングと  たくさんのリビングには  人が住めないからだ。  使えない屋敷である。」 ギャリー 「夏休みって暇だー……  カールッシュたちは  今頃別荘かー  暇だなー……  そうだ!金なら  親父のクレカを使えばいいし  出会い系やってみよっと」 なれーたー 「そんな時間あるなら  早く役を回せばいいのに  まあ少年は  三年前から同じことを  繰り返すダメな子だから。  ちなみにまだ14歳だが、  少年はよくおじいちゃんに  間違えられている。  認知症になりかけていて  不安なので見た目が  おじいちゃんなのには  かなり納得である。」 ギャリー 「誰がおじいちゃんだ!!」 なれーたー 「さて、少年はこの台詞を  回すのに何日何ヵ月の  時間をかけたのだろうか。  少年は出会い系サイトで  女の子たちに  メールを送りまくった。  たくさんの女の子に  愛され、幸せになっていた  ……気持ちだけ。  『寂しい』というメールには  『俺がいるよ』と返し、  『恋人欲しい』という  メールにも『俺がいるよ』  と返し、『遊びたいなあ』と  いうメールには  『俺と遊ぼう』と返し、  たくさん愛されていた。  ダメな少年である。  一度、死ね。」 ギャリー 「何々……  『寂しくて死にそう。  私は誰からも愛されない』か  メール送るか……  『俺で良ければ!』」 なれーたー 「お前は英雄か。」  
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