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「水晶宮(竜宮の事)の衛兵さんですよね?この私になんの用でしょう?」
「竜王様が貴方の歌声を聞きたいと言いまして…ぜひ水晶宮の方に来てもらえませんか?」
「竜王様が…?」
「そうそう!アクティブ過ぎで有名な」
一人が冗談染みた口調で言うともう一人が肘(ヒジ)でドついて苦笑した。
クラゲは少し考えた素振りをしてからうなずいて水晶宮に行く事を決意した。
明らかに周りと違う格好のクラゲは水晶宮で浮いていた。
それを気にした様子も無く、キョロキョロしているクラゲに二人の家来は和んでいた。
「いったいどこにあるんですか?謁見の間は」
「もうすぐ着きますよ」
「本当ですか!わーい!竜王様を一目見てみたかったんです!」
嬉しそうに笑ってみせたクラゲに思わず二人は見とれた。
そうこうしていると三人は謁見の間の大きな門の前に着いた。
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