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「どった?」
律がしゃがんで顔を覗き込んでくる。
ちなみに「どった?」とは「どうした?」みたいな意味だろうと思う。
「いや、別に、特には…」
うんうん、と律が頷いている。
「おねーさんにはわかるよ?どーせまたご飯食べずに来ちゃったんだね?」
飯は食ってないがそうじゃない。
「そんな君にビッグニュース!!」
うるせえ、上級生がちらほらこっち見てるじゃねえか…、こんな時期に目をつけられたくはないんだけど…。
「実はこの学校購買があるのだよ、そして8時開店!!」
8時…あと5分くらいか。
まぁ、確かに食べずにってのはもう止めとこう、こいつの相手してると急激にエネルギーを消費する…。
急に黙り込んだ律が、何かを言いたげにじっとこちらを見ている。
目を反らすと、溜め息をつき腕を組んだ。
「ねぇ何か言いなよ、私一人馬鹿みたいに見えるじゃん」
んー…、じゃあ…。
「………否定はしねえよ?」
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