どうやら地球は壊れたようだ

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自転車で約15分。 何を好き好んで、こんな坂を登らなきゃならんのだと、愚痴を心の中で呟きながら、俺は自転車を漕いでいた。 何とはなしに思ったのだか『漕いで』という言葉は、この漢字で良いのだろうか? まぁ、この暑さではどーでも良くなる。 くっそー、太陽め。 朝からジリジリ焼きやがって、そのうちこんがり本当に焼けてしまうぞ。 学校に続く坂をもう8割位登ったが、なんていうか、俺の隣をスラスラと登って行きやがる車を見ると、怒りを覚える。 この惰民どもが!! だが、怒るとエネルギーを使うと聞いたことがある。 極力怒らないようにしようと、つい先日決めたばかりだったな。 「おーい!遅いぞー!!」 大声で呼び掛けてきたこの女、幼馴染みだが、何故それが入学式の朝、しかも式までかなり時間が空いてる今このときに、ここに居るのか。 しかも、遅い?遅いと言ったか…こいつは。 「なんでこんな時間に、ここに居るんだよ」 「頼まれてんのよ、槙さんに」 「お袋に?」 おいおいなんて事してくれたんだ、母さん。
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