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鬼ヶ原 律
15歳 女性
俺の保育園からの腐れ縁で、ことある事に俺の私生活にまで口出しするやつだ。
厄介なのは、こいつがお袋と仲が良いってとこだ。
うちで晩飯食うこともあったしな。
「どーしたい?固まっちゃって」
後ろを振り返るふりをして、ため息をついた。
「いや、坂が長くってさー」
律の方に向き直ると、呆れたような顔で見ている。
どうやら、ため息をついたのがバレたらしい。
「何が嫌なのかなー」
今度は律がため息をつきながらいってきた。
「こんな超絶美少女が校門で待ってるんだよ!?」
左手を胸に、右手を前に突き出してそう叫んだ。
「そういうとこだよ」
俺はボソッと呟いて横を通りすぎた。
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