気付いたら友達になってる時ない?

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嫌がる春高を無理矢理連れ出し、菊野秋の部屋前に来て夏樹が部屋のベルを鳴らした ピンポーン♪ 「はーい♪」 秋が部屋から満面の笑みで出て来た 「あっ、皆さんお揃いでどうしたんですか?」 「秋さん!!僕たち秋さんからもらった漫画すべて読みました!!」 「だから秋さんの感想を僕たちの格好見て聞かせて下さい!!」 「「さぁ、どっちがいいですか!!」」 秋に手を伸ばし身体を前に出す2人 「俺は最初から除いてるのかよ…」 春高はそれを後ろから見るしかできなかった。 すると秋は少し驚き嬉しそうに話した 「嬉しい♪僕の漫画全部読んでくれたんですね?」 「「「…僕?」」」 3人は「僕」と言う言葉を聞いて目が点になり固まった。 「あっ、やっぱりこの年で僕は変ですよね?いや~前まで男らしくなりたくて男子校に通ってたんですけど、なかなか俺って言うきっかけが無くて今も自分の事僕って言ってるんですよ♪」 「This is a men?」 あまりに動揺し英語で質問する夏樹 「yes!!♪」 秋は満面の笑みで英語で返して来た 「…嘘や…」 震え始める冬馬 「本当ですよ♪」 それを聞いた夏樹と冬馬は目に涙を溜めて走りだした 「「うぅ…うぁぁぁぁぁ!!」」 ダダダダダダダ… 夏樹と冬馬は目に溜まった涙がこぼれながら部屋に逃げていく。 「現実に目を背けたくなって逃げ出したか…」 それを哀れみのように見つめる春高だった すると、夏樹と冬馬が逃げ出したのを見た秋は悲しそうな声で話始めた 「…まただ」
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