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「友達になりたかったのに…皆逃げ出していく…」
秋は下を向き一人ごとのように話した
「……」
春高は腕を組み、何も言わずにアパートの柵にもたれ掛かりながら秋の話を聞いた
「やっぱりこの身なりだからなんでしょうか…女の子みたいな髪型で…華奢な体で…こんな喋り方で…気持ち悪いと思って…」
秋は男友達が欲しかった
幼いころから女の子とばかり遊んでいて、男の友達が居なかった
中学の時は近いずいて来る男子は秋の事を女だと思い話かけてたらしい。
高校では男子高にも関わらず皆は本気で秋の事を女だと思っていたらしい。
でも、秋が男だと判った瞬間、皆は秋から離れていく
ひどいイジメも受けた
「うぅっ…うっ…」
秋はその時の事を思いだし、涙を流し始めた。
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