気付いたら友達になってる時ない?

6/8
前へ
/275ページ
次へ
「僕は…男の友達なんか出来ないんでしょうか…」 秋は何も言わない春高に涙を流しながら問いたてる 「やっぱり…僕が悪いんですよね…」 その瞬間、そっと春高が答えた 「悪いのはお前じゃない…」 「え?」 「お前はただ、男の友達が欲しかったんだろ?ならお前は何も悪くねぇ!!」 「冴島さん…」 秋は泣くのを止め、春高を見つめた 「悪いのはお前を男として受け入れない奴らだ!!」 「はい…」 秋は春高の言葉にまた涙を流した 「だから、俺達でよければ良ければこんな馬鹿見たいな俺達が友達になるぜ。」 春高はちょっぴり恥ずかしがりながら手を秋に差し出した 「でも…あの二人は…」 秋は夏樹と冬馬の部屋を見て2人の事を心配した。 「あー…あれがアイツらなりの挨拶の仕方なんだ…(これじゃ納得しないか…)」 苦しい言い訳をする春高 「そうだったんですか、なら良かったです♪」 「(納得したー!!)」 まさかの反応に驚く春高 「じゃあ、これから宜しくです♪冴島さん!!」 秋は春高の手をやさしく握った 「おい…友達なんだからさ、俺は春高で」 春高がそう言うと満面の笑みを浮かべる秋 「はい!!宜しくです♪春高くん!!」 秋はそう言うと、もう一度ちょっと強めに手を握った ギュウ… 二人は握手をして友達になった 秋の初めての男友達の誕生だ 握手が終わり手を放した秋は不思議そうにして春高を指差した 「あの…とこでそのス○ちゃ…」 「それには触れないでくれ…」 無表情で言い返す春高 「あ、はい…じゃあ、また誘って下さい!!では♪」 「あぁ…」 ギィィ。 バタン。 そう言って秋は部屋に戻った 春高は少し嬉しそうな表情を浮かべ、部屋に帰ろうとした。 「また仲間が増えたか…そういやアイツらどうしたかな?」
/275ページ

最初のコメントを投稿しよう!

104人が本棚に入れています
本棚に追加