オカルト野郎の日常３

第三拾七話 濁り

全てを話し旦那さんが変わる事はマサシさんの気持ちを汲み取る事になるのではないか？

矛盾しているとわかってました。

旦那さんが自分で気付き変わらなければならない。そうじゃないと意味がない。

それはマサシさんの気持ちを汲み取る事には繋がらない。

もしかしたら

死にたくないから母の世話をする。

死にたくないから嫌でもする。

そんな気持ちになるのかも知れない。

矛盾しているとわかっていてもそう思う事でしか割り切れない。

俺は理沙さんに

『最後にもう一度だけ会います。その時に自分がダメだと思えば今後一切関わりません。それでもいいですか？』

理沙さんは電話越しにか弱い声で

『はい…』

と答えた。