第三拾七話 濁り

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旦那さん『なんで弟が…マサシが?』 俺『もし生きてたら…もしも生きてたらあなたがとった行動にマサシさんは何て言うでしょうか?』 頭をたれ考え込む旦那さん… 両手で頭を抱える。 そしてバッと顔をあげ 旦那さん『……後ろ…後ろにいるの…誰?』 怯えた表情で俺の後ろを指差す。 正直俺も気配を感じなかったせいで多少驚いた。 俺『あなたが気付いたからこそ今見えるかと…あなたの弟さんです。』 マサシさんが何故姿を現したのかはわからない。 旦那さんが過ちに気付いたからなのか、旦那さんへの戒めとして現れたのか… でも今は関係ない。 旦那さんの話を聞かなければ… 旦那さん『いや…違う……マサシじゃない…』
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