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晩御飯をお母さんと食べていたとき、僕の夢、自由の国の話をお母さんにした。
「自由の国はね、ほんとうに自由なんだよ」
「そこではね、ずっと平和だよ。みんな自由に生活しているんだ」
「ほんとうに楽しい国なんだ」
こんな風な独り言のような言葉たちを、お母さんは相槌を打ちながら聞いてくれる。
でも、次に放った言葉だけにはお母さんは言葉を返してきた。
「自由の国はね、必ずどこかにあるんだよ」
「うん、きっとあるわよ、雄太。」
「きっとじゃなくて絶対にあるんだよ、お母さん」
少し不機嫌な声になったのかもしれない、お母さんは眉を下げ、戸惑ったような顔になり僕に謝る。
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