禁書目録―神殺しと吸血鬼

異常な少女

　だがこんな妹にも弱点がある、非常に怖がりで、テレビでホラー系の番組を見た日には一緒に寝るといいベッドに入り込んでくる時がある。

　一般の男性ならいいなと思うだろう。

　しかし、健全な高校生である俺だがさすが妹相手に発情はしない。

　だが凪には最強の武器がある、口喧嘩でこいつに勝てる奴を俺は見たことがない。

　普段でも口は達者であるが怒り狂った時の凪は手が付けられないぐらい恐ろしい。

　思い出すだけでぞっとする。

　怖い話でからかったりは俺はしない、すれば恐ろしい説教が待っているからだ。

　そんなことを思い出しながら、颯斗は窓を見ていると、凪の空手チョップが頭に叩き込まれる。