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少女は空を見上げた、今日は雲一つない快晴な夜空に星の海がキラキラと輝いている。
数分間、空を眺めていた少女は前を向いた。
道行く人々を眺め鞄からピンク色の水筒を取り出す、コップに麦茶を入れ口に運ぶ。
ゴクンと音を鳴らし飲み水筒を鞄に入れる。
行き交う人々の中に入ろうと思い少女は立ち上がろうとした。
だが大きな人影が少女の行く手を阻む。
顔を上げると男の顔があった。少女が小柄な体型の為、男を体勢を低く顔を近付けていた。
「お嬢ちゃん今暇?俺達と遊ばない?」
少女は何も答えない。いや何も言えないのだ。
ある事情により少女は喋れなくなった。
そんな事情を知る筈がない男達はビビっているのと勘違いしている。
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