プロローグ

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 言葉を話せない少女は誰かに何かを伝える時には紙に文字を描きそれを相手に見せている。  少女は黒いブレザーの胸ポケットからペンとメモ帳を手に持つ。  左手でペンを持ち描き始める。 「俺達に連絡先でも教えてくれるのか?」  描き終えると紙を契り話かけた男に渡す。  紙に描かれていた事は男が聞いた事ではなかった。 【私に近付くと危ないよ】  男達への警告だった。 「何が危ないのか教えてくれない?」  男は少女の警告を無視して近付いた。
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