プロローグ

6/6
前へ
/21ページ
次へ
 だが男は少年の警告を無視した。 「黙れ!お前のようなガキに俺が負ける訳がない!」  ポケットから黒い物を取り出す。あれはよくドラマとかで見る本物の銃だ。  銃口を少年に向けてトリガーを引いた。  パン!銃声が鳴り響き銃弾が螺旋を描きながら加速する。  バチバチと少年の体からそんな音が鳴った。 「銃弾ごときで俺は殺せねぞ!」  指先から黒い稲妻が発生するとそのまま銃弾を打ち破り銃を弾き飛ばす。男はそのまま失神した。 「ちっ!ただ人間が俺に勝てる訳がねぇだろ。行くぞ」  少年は歩き出す。その後を無言で少女が追いかける。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加