8/9
前へ
/17ページ
次へ
僕が脱ぎ捨てたシャツで髪を拭く彼女の、伏せられた長いまつげに見とれていると、ふっと向けられた大きな黒眼が僕を捕えた。 なんだ… 同じじゃないか。 あの夜、閉じた瞼の裏で見た色はそこにある。 ならいい。 僕はわかったから。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加