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「まってよぉ」 腕を広げると飛びついてくる小さな体を抱きしめる。 そっと顔を覗き込むと、潤む瞳を必死に堪えながら訴えてきた。 「なんで…、なんでボクおいてくんだよ…」 私の方がお姉さんで、体だって大きいんだもん。仕方がないでしょ? そう笑って答えると、ますます顔を赤くして足をばたつかせる。 「ボクもおっきくなるもん。スグにおねえちゃんとおなじになるもん」 しがみついてくる重みが心地よかった。
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