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「入ってこいよ。それだけ濡れてたら同じだろ?」 沈黙を破る明るい声に、どこかほっとした気持ちになりながら、曖昧に笑い返した。 「気持ちいいぞぉ」 知ってるわ。 だから…、そこへは行かないのよ。 飲みこまれた言葉は、はじけた水滴のように、いつか淡い思い出となって消えていくのかもしれない。
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