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「キャー!!美紅ちゃん、かわいー。ねぇ、次これね!?」
もう、疲れました…。
もう、体力の限界。
約1時間前のこと……
あたしと香里さんは、職員室を出た後、生徒玄関から玲音君と莉央君が来るのを待っていた。
しばらくすると、二人は来た。
でも、その直後香里さんが、あたしの手をぐいぐい引っ張り、「さっ、最初は服、選びましょっ」と言って、二人を放って歩く。
そしてあれから、時間が経った今、大型ショッピングセンターに来ている。
「あの、香里さん……?」
「ん?何かしら?」
美紅は、試着室のカーテンから、顔を出し香里に話掛ける。
香里が振り返ると、手には、新しい服と思われる服が4着持っていた。
「あの、ま、まさかですけど、その~、その服全部買う気じゃありませんよね?」
美紅は、カーテンから右手を出し、人差し指で試着室の外にある、靴を脱ぐライン内にあるかごを指す。
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