Tabasco イン・マイ・ライフ

2/8
124人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
エレベーターで最上階に上がり、ドアを開ける。 「さあ、どうぞ。」 「わぁ・・・っ」 彼女は、目に飛び込んできた『色』に驚きの声をあげた。 オレンジ。 夕陽のような見事なオレンジ。 そんな色で室内は統一されていた。 「すごい・・・これって夕陽をモチーフにしているんでしょ?」 興奮している彼女に、知幸は微笑んだだけで答えなかった。 彼女のコートを受け取り、広いリビングへ案内する。 「プレゼントを持ってくるから待っててくれる?」 「ええ。もちろん。」 ベランダからの眺めに気をとられていた彼女は、彼を見ずに返事をした。 知幸は隣の部屋に入ると、紙袋を手に現れた。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!