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彼女が着替えて出てくると、知幸はダイニングのテーブルにケーキとジュースを用意していた。
高級なグラスに入っているのもオレンジの液体で、彼女はオレンジジュースなのだと思った。
「やっぱりよく似合うよ!綺麗だ。」
知幸は椅子を引き、彼女を礼儀正しくエスコートして座らせた。
「特注のケーキなんだ。君と食べたくて用意したんだよ。」
「もう夢みたい・・・」
ぼうっとなった彼女は、体が熱くなるのを感じた。
自分が興奮しているのかと思うと、恥ずかしかった。
「さあ、食べようか。」
知幸に促され、彼女はケーキを一口食べた。
そして、吐き出した。
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