Tabasco イン・マイ・ライフ

6/8
124人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
「目に映るものも、タバスコの色に染めたかった。身につけるものも、タバスコで統一したかった。だから、好きな君も。」 知幸が語っている間に、彼女は椅子から転がり落ちていた。 体が尋常じゃなく熱い。 痛いほど熱く、さらに痒い。 彼女は、いまだに痛む口から際限なくよだれとうめき声を垂れ流しながら、体をかきむしった。 皮膚がみるみる真っ赤に腫れ上がる。 知幸は、その様子を満足げに見つめると、タバスコ入りのクリームとスポンジで出来たケーキを食べ、タバスコの原液が入ったグラスを口につけて一気に飲み干した。 「ああ、美味しい・・・っ。そうそう、あまり乱暴に服をこすらないでね。それ、僕がタバスコに浸けて染め上げたんだから。ねえ、刺激的だよね?」 知幸は席を立つと、必死で服を剥ぎ取ろうとしている彼女の側に来た。 あまりの刺激に汗まで噴き出している彼女を、優しく引き寄せる。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!