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「目に映るものも、タバスコの色に染めたかった。身につけるものも、タバスコで統一したかった。だから、好きな君も。」
知幸が語っている間に、彼女は椅子から転がり落ちていた。
体が尋常じゃなく熱い。
痛いほど熱く、さらに痒い。
彼女は、いまだに痛む口から際限なくよだれとうめき声を垂れ流しながら、体をかきむしった。
皮膚がみるみる真っ赤に腫れ上がる。
知幸は、その様子を満足げに見つめると、タバスコ入りのクリームとスポンジで出来たケーキを食べ、タバスコの原液が入ったグラスを口につけて一気に飲み干した。
「ああ、美味しい・・・っ。そうそう、あまり乱暴に服をこすらないでね。それ、僕がタバスコに浸けて染め上げたんだから。ねえ、刺激的だよね?」
知幸は席を立つと、必死で服を剥ぎ取ろうとしている彼女の側に来た。
あまりの刺激に汗まで噴き出している彼女を、優しく引き寄せる。
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