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「服を脱ぐなら、こっちにおいでよ。」
ドレスのほとんどを脱ぎ捨て下着姿になった彼女を、知幸は抱き上げた。
彼女は泣きながら「許して・・・助けて・・・」と訴えた。
「大丈夫だよ。君にひどいことなんかしない。優しくするから。ね?」
そう言って知幸が彼女を連れ込んだのは、寝室だった。
ベッドにおろされた彼女は絶叫した。
壁も天井もカーテンもシーツも枕も、すべてがオレンジ色だった。
彼女は、気が狂いそうになりながら逃げようとした。
だが、熱をもち腫れ上がった全身は、彼女に痛みを与えたが俊敏さを奪っていた。
ベッドから降りようとした彼女を、知幸は抱き締めて連れ戻した。
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