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Tabasco イン・マイ・ライフ
「凄いマンションに住んでるのね!」
茶色に染めた髪を揺らしながら、彼女は高層マンションを見上げた。
その隣で、知幸は優しく微笑んだ。
「大したことないよ。それより、君にプレゼントを用意してあるんだ。」
そう言うと、うっとりしている彼女の肩を抱いて、知幸はマンションのエントランスをくぐった。
30歳になる彼は、医者でイケメン、高層マンションに住み、外車を乗り回している独身である。
それだけで誘われればついてくる女性は大勢いた。
そんな彼が選ぶ女性には、これといって好みの共通点はない。
ただ、マンションに一度連れ込まれた女性は、二度と彼と付き合うことはなかった。
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